内レンズとは

白内障手術では白く濁った水晶体のを取り除き、水晶体の代わりに人口水晶体である眼内レンズを入れることで視力の回復や見えづらさに改善をもたらします。
信田眼科の白内障手術では「単焦点眼内レンズ」と「多焦点眼内レンズ」の2種類を選んでいただけるよう説明をしています。
多焦点眼内レンズは手元から遠方までピントが合うので、ご本人の生活スタイルや希望に合わせた眼内レンズを選ぶことで眼鏡に依存せずに快適に過ごせるようになります。
単焦点レンズの場合、遠くか近くのどちらかにしかピントを合わせることができないため、ピントが合わない距離を見る必要が出てきた場合には眼鏡をかけた方がよい場合もあります。

白内障手術後の眼内レンズについてもご相談を受けています

内レンズの見え方

単焦点レンズ


特徴ピントが合う距離が一点
見える範囲狭い
手元から遠くまで、ある一点のみよく見える
見え方・質良い
ピントが合う一点は良好

多焦点レンズ


特徴ピントが合う距離が複数
見える範囲広い
手元から遠くまで見える
見え方・質おおむね良い
ピントが少しあまい

眼内レンズの特徴

多焦点眼内レンズ
手元から遠くまでおおむねピントが合うため、眼鏡に依存する頻度を減らすことができます。ただし、眼鏡をかけた方が楽に見える場合もあります。
また、目の状態によっては、眼内レンズの種類を選択できない場合もあります。

単焦点眼内レンズ
ピントを合わせる調節力がないため、遠くにピントを合わせると近くが、近くにピントを合わせると遠くが見えにくくなります。ピントが合わない距離を見るためには、眼鏡が必要です。

ロー・グレアについて

白内障手術を受けたあとに起こる症状でよく出てくるのはハロー・グレア(光のギラつき、にじみ)です。光の見え方に変化がありますが、徐々に症状に慣れていったり、時間の経過とともに症状が落ち着いていきます。
手術後すぐの夜間における長時間運転などは控える方がよいでしょう。

手術前の見え方

ハロー・グレアは感じません

手術後すぐの見え方

ハロー・グレアが気になる場合があります。

くある質問

Q. 日帰りで手術できますか?
A.

 

信田眼科医院では患者様の負担をできるだけ減らせるように日帰りでの白内障手術を行っています。手術そのものにかかる時間は10分~20分程度となっています。
Q. 眼内レンズをどのように選べば良いですか?
A.

 

眼内レンズは手術後の見え方の希望をお聞きして、その希望に合うレンズを説明を受けて頂いて選んでいただけます。遠方や近方、中間帯の見え方など是非ご希望をお伝えください。
Q. 手術後に気を付けることは何ですか?
A.

 

夜間における長時間運転は慣れるまで光のぎらつきが気になる場合があります。手術後すぐの長時間運転や夜間の運転は控える方がよいでしょう。
Q. メガネは必要になりますか?
A.

 

多焦点眼内レンズを入れるとメガネを頻繁にかける生活を送らなくてもよくなります。ただ集中して遠方や手元といった一点を見る場合はメガネの補助があった方が良い場合もあります。
Q. 乱視も治せますか?
A.

 

多焦点眼内レンズの中には乱視に対応しているレンズもあります。どんなレンズが良いかご相談を受け付けています。
Q. 多焦点眼内レンズは一生入れ替えなくていいのですか?
A.

 

眼内レンズの寿命は半永久的で一生もちます。何か目に特別なことがない限りレンズの交換は行わないません。時間とともに白くなる問題を抱えたレンズもありましたが今では解消されています。

術の流れ

手術確定
・日常生活においての制限は特にありません。普通にお食事などしてください。
・手術の3週間前に術前検査と診察を行い、手術や術後の注意点についてご案内いたします。
・手術3日前から手術をする眼に抗菌薬の点眼を指示通りに行っていただきます。
手術当日
・手術前日の入浴や洗髪について制限はありません、しっかりと行って下さい。
・担当医師から内服などの指示が出ている場合は忘れずに服用してください。
・当日、当院にて洗顔をおこなっていただきますので、女性の方はお化粧をせずにご来院ください。
・ご来院いただいて、血圧や体温測定を行います。体調が優れない場合はすぐにお申し出ください。
・手術担当医師の診察後に、手術を行います。
・術後は眼の保護のため眼帯をつけますので、車での送迎についてはご家族様とご相談ください。
手術翌日
・術後につけた眼帯は翌日まで外さずに来院してください。来院されたときに眼帯を外します。
・術後の経過観察のために各検査と診察を行います。
・診察後に点眼薬をいくつか処方します。点眼薬については予後を見て種類や本数が減っていきます。
術後3日目
・経過観察のため、視力や眼圧など各種検査を行います。
・散瞳を行うので半日は外界が見えづらくなります。車での送迎についてはご家族様とご相談ください。
・処方した点眼は担当医師の指示に従い、欠かさず継続してください。
術後1週間~
・術後1週間後にご来院いただき、経過観察のため各種検査を行います。
・だいたい2週間ほどすれば術後の状態も安定して日常生活をおくれるようになります。
・一般的には3ヶ月から半年は定期的な経過観察の受診をお願いしています。
・術後の感染症リスクもありますので、医師の指示通りの受診をお願いしています。
・経過観察は術後の状態をみて回数や頻度の間隔を空けて予約についてのお話をしていきます。
・処方した点眼は欠かさず、必ず使用を継続してください。

療方法・手術について

白内障の治療には点眼薬・飲み薬など内服薬での治療を行う場合もありますが、そういった内服薬での治療はごく初期の白内障をのぞいて水晶体の濁りを元に戻すほどの効果は期待できません。進行を遅らせる効果は期待できますが、視力の回復や根本的な治療にはなりません。白内障の症状が悪化して視力が低下し、日常生活に不便や不安を感じるようであれば、手術を検討する必要があります。
白内障の場合は症状が進行し、視力低下してしまった場合でも手術によってその症状からの回復が可能ですので、思い当たる症状があらわれた際には、早めに眼科にご相談ください。症状を確認し、適切な時期に手術されることを信田眼科医院ではお勧めしています。


先進医療から選定療養への変更

多焦点眼内レンズを使った白内障手術は先進医療から選定療養扱いへ変更となりました。これに伴い、信田眼科医院では2020年5月より選定療養として多焦点眼内レンズを用いた白内障手術を行えるように申請・認可が下りました。
詳しくは当院までお尋ねいただくか、厚生労働省HP>>【先進医療の概要について】をご覧ください。

ンズの比較

レンズ画像
名称PanOptixs
パンオプティクス
ReSTOR
レストア
TECNIS Symfony
シンフォニー
TECNIS MULTIFOCAL
テクニスマルチ
ACTIVE FOCUS
アクティブフォーカス
価格
()内は乱視用の価格です。
31万円
(37万円)
22万円
(26万円)
20万円
(26万円)
20万円23万円
(27万円)
ピント3焦点:遠・中・近2焦点:遠・近広い焦点 遠から中2焦点:遠・近2焦点:遠・近
乱視用の有無×
コントラスト感度
名称ピントコントラスト
PanOptixs
パンオプティクス
3焦点:遠・中・近
ReSTOR
レストア
2焦点:遠・近
TECNIS Symfony
シンフォニー
広い焦点 遠から中
TECNIS MULTIFOCAL
テクニスマルチ
2焦点:遠・近
ACTIVE FOCUS
アクティブフォーカス
2焦点:遠・近
名称価格
()内は乱視用の価格です。
乱視用の有無
PanOptixs
パンオプティクス
33万円
(38万円)
ReSTOR
レストア
23万円
(27万円)
TECNIS Symfony
シンフォニー
22万円
(27万円)
TECNIS MULTIFOCAL
テクニスマルチ
22万円×
ACTIVE FOCUS
アクティブフォーカス
23万円
(27万円)

※手術には多焦点眼内レンズの金額+保険診療の費用が掛かってまいります。
※保険診療費用は負担割合によって変わってまいります。